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歯と口の健康週間

歯と口の週間

執筆者:川崎


皆様、毎年6月4日~10日の1週間は「歯と口の健康週間」です!

と、いきなり「歯と口の健康週間」と言われても、ピンとこない方もいるのではないでしょうか。
「歯と口の健康週間」とは、歯と口の健康に関する正しい知識を皆様に知ってもらい、以下の目的をもって口腔の健康増進をめざし、厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会により実施されている週間です。

  • 歯と口の健康に関する正しい知識の普及啓発
  • 歯科疾患の予防に関する適切なセルフケア習慣の定着
  • 歯科疾患の早期発見及び早期治療等の徹底
 
古くは、1928年から1938年まで日本歯科医師会が、「6(む)4(し)」にちなんで6月4日に「虫歯予防デー」を実施していたのがどんどん名称変更されていき、2013年から「歯と口の健康週間」になりました。
今年の標語は、「咲かそうよ 笑顔の花を 歯みがきで」です。
 

歯の力

歯には、“食べること”以外にも身体にとって大事な役割がたくさんあります。

例えば、
  • 発音を助ける
  • 表情を作る
  • 体の姿勢やバランスを保つ
  • ものをかむことで脳に刺激を与える
など、全身の健康にも大きく影響してきます。

皆さんは、自分の歯の数をご存じですか?
成人の歯は、通常、親知らずを除くと上下各14本の28本そろっています。
歯は全体のバランスから成り立っているので、たった1本失われても、様々な悪影響が出ます。
例えば、奥歯(大臼歯)が1本無くなると、ものをかみ砕く能率は約40%も低下してしまうといわれています。
歯の表面を覆うエナメル質は、人体で最も固い組織です。そんな固い組織に守られた歯が抜ける主な原因は、むし歯や歯周病です。
むし歯や歯周病は、老化ではなく、立派な「病気」です。年とともに歯が抜けるのではなく、適切なケアが足りていないために起こるのです。
さらに、歯周病は口内の血管から全身に菌が回ることで、心疾患や動脈硬化、糖尿病などを誘発することがわかっています。全身の健康を守るためにも、お口のケアを大切にしましょう!

歯や歯ぐきは再生しません。歯の健康のためには、予防を意識した取り組みが重要です。
歯と口の健康を積極的に守るため、毎日の正しい「セルフケア」を行いましょう。


セルフケア3点
  1. フッ素を歯に残す
  2. 歯垢(プラーク)を落とす
  3. 細菌を増やさない





正しい歯の磨き方を実践して、むし歯や歯周病を予防しましょう!

・就寝前は、とくに時間をかけて念入りに
 むし歯や歯周病を予防するには、歯垢をしっかりと落とすことが大切です。忙しくとも、せめて1日1回以上は丁寧に歯を磨いて、歯垢を落としましょう。
 特に就寝中は、唾液の分泌が少ないため、細菌が繁殖しやすい状態にあります。就寝前には、時間をかけて念入りに歯を磨き、食べかすや歯垢をできるだけ除去してから寝るように心がけましょう。


・1本1本意識して、丁寧に磨くのが基本
 歯を磨くときに大切なのは、まず口の中を鏡でよく見て、自分の歯の形や歯並びをよく知ることです。
 口の中には、複雑な凹凸がたくさんあります。奥歯のみぞや歯と歯の間、歯と歯肉の境目など、歯ブラシが届きにくいところは磨き残しがおおいので、特に意識して1本1本丁寧に磨きましょう。
 見えているところだけではなく、歯の裏側や隙間を磨けるように細かく手を動かすのがコツです。
 
歯の健康のためには、かかりつけの歯科医院で定期的に検診を受けることが重要です。
治療などの必要がなくても、少なくとも年に1~2回はかかりつけの歯科医院を受診するように習慣づけましょう。口の中をチェックしてもらったり、歯石や着色汚れなども落としてもらったりすれば、むし歯や歯周病の予防にも効果的です。

 
家庭でできる予防「毎日ケア」と、歯科医院での定期的な予防「プロケア」を上手に組み合わせて、いつまでも健康な歯を守りましょう。